
ブロックチェーンという言葉を聞くと、多くの人は「ビットコイン」や「暗号通貨」を連想します。しかし、その先には「DApps」という広大な可能性の世界が広がっていることを、ご存知でしょうか。本書は、その分散型アプリケーション(DApps)の未知なる魅力と、実際に動くプロジェクトをつくり上げるための技術要素を余すところなく伝えるために生まれました。
かつては「ブロックチェーン=金融」のイメージが強かった時代もありましたが、今やNFTやDeFi、GameFi、DAOといった多様なサービスが登場し、あらゆる分野で新しい市場が切り拓かれています。DAppsとは、中央サーバーに依存せず、誰もが透明性と自律性を担保しながらインターネット上で価値をやり取りできる仕組み。その画期的な可能性は、私たちの社会のあり方を根本から変革しようとしています。
しかし同時に、「どうやって開発すればいいのか」「何の知識が必要なのか」という疑問を抱える方も少なくないでしょう。本書は、そうした疑問を一気に解消する“実践的なガイド”として企画されました。プログラミング未経験者から上級者まで幅広く対応し、ブロックチェーンの基本的な仕組みやスマートコントラクトの書き方、セキュリティ対策、収益化の考え方やコミュニティづくりに至るまで、段階的に学べるように構成されています。
ここで身につくのは、単なる「コードの書き方」ではありません。分散型アプリを動かすための総合力、すなわちブロックチェーンの基本原理、Webフロントエンドの知識、スケーラビリティやガバナンスに関わるビジネス戦略など、多角的な観点を総合して活かす力です。これらはWeb3時代のエンジニアにとって、必須のスキルとなっていくでしょう。
「トークノミクスの設計」「アップグレード可能なコントラクト」「コミュニティを中心としたDAO運営」──本書を読み進めるうちに、DApps開発の魅力と、そこに潜むやりがいを実感できるはずです。皆さん自身のアイデアを形にする手がかりを、本書からぜひ見つけ出してください。未来を創り出すのは、常に“学びを実践に移せる人”です。
では、新しいイノベーションの旅へ出発しましょう。DApps開発の世界は、あなたの挑戦を待っています。
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近年、ブロックチェーン技術とそれに基づく分散型アプリケーション(DApps)は、新しいインターネットやWeb3の基盤として大きな注目を集めています。本章では、まずブロックチェーン自体の仕組みを理解することから始め、そこから派生して生まれたDAppsの概念や特性を俯瞰します。また、スマートコントラクトの登場により、ブロックチェーン上でどのようなプログラム的処理が可能になったのか、なぜそれが「分散型」の新しい価値をもたらすのかを学びます。本書の学習を進めるにあたり、まずは土台となるブロックチェーンとDAppsの基礎知識をしっかり把握することが重要です。
ブロックチェーン技術の端緒は、2008年に発表された「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」というサトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)の論文にさかのぼります。ビットコインは、中央の管理者(銀行や政府など)に依存しない点対点(P2P)のオンライン決済システムを実現し、その取引データを改ざん困難な形で保持する仕組みとしてブロックチェーンを採用しました。
当初は「ビットコイン=暗号通貨(仮想通貨)」としての投機的な側面が注目されていましたが、ビットコインの動作を支える分散台帳技術としてのブロックチェーン自体が「通貨以外にも応用できるのでは?」と考えられるようになり、のちにEthereum(イーサリアム)の誕生をきっかけに「汎用的なスマートコントラクト基盤」としてのブロックチェーンが普及していくことになりました。
「ブロックチェーン」という名称は、取引履歴(トランザクション)をまとめて格納する“ブロック”を、時系列に「鎖(チェーン)」状につなげていく構造から来ています。各ブロックには以下の要素が含まれます。